#26 曲紹介② ~天国の島~
こんにちは。副代表の本田です。
今回は1部2曲目の「天国の島」の紹介です。指揮者の高橋さんが記事を書いてくれました!どうぞ!
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天国の島/作曲 佐藤博昭
この曲は平成23年度(2011年)第59回全日本吹奏楽コンクールの課題曲Ⅱです。
テレビ番組、「ザ!鉄腕!DASH!」のDASH島のメインテーマや、吹奏楽を題材とした番組のBGMとしてよく使われているので皆さん一度は聴いたことがあるのではないでしょうか?
北海道北西部に位置する小さな島、天売島がテーマとなっています。
作曲者である佐藤博昭さんが20代の頃に中学校の音楽教師としてこの島に勤務しており、その時にこの島で見たものを曲に書き起こしたそうです。
豊かな自然環境に恵まれ、海鳥の繁殖地、貴重な高山植物の地として知られる美しい島、佐藤博昭さんは
「島の高くから眺める雄大な海、崖、緑は圧巻で、私がこれまで見た中で最も美しい景色」
と表現されています。
冒頭、クラベスの一発から始まり、間髪入れずにボンゴ、バンドの裏拍、日本音階を使ったピッコロのソロと続きます。ピッコロは篠笛、クラベスは拍子木、ボンゴは締太鼓のイメージでしょうか、民族的なものを連想させる始まりとなっています。
冒頭部分が終わると雄大な島の自然風景を表しているかのような深いメロディーが流れていきます。
そして、場面が変わりお祭りごとを表すかのようなみんながよく知っている力強いメロディーから、クラリネットだけの旋律、トランペットのミュートソロと中低音、ホルンソロでリタルダントがかかり、場面が展開していきます。
ここで木管楽器を中心とした静かできれいな民謡をイメージしたメロディーが展開され、クラリネットのソロを通して再びみんなの知っているメロディーに戻ります。
クラリネットのソロで急激なリタルダントを経た後、再びスピードアップ。全合奏で演奏し、盛大なフィナーレを迎えます。最後に大事なドラの一撃でおわります。
ウインドの二曲目を飾るにはふさわしい曲になっています。
テンポの代わりや場面の切り替えが激しく最後の最後まで聴きどころのある曲となっているので隅々まで聴いていただけるとありがたいです!!
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いかがでしたでしょうか。力強くてかっこいい曲ですよね!吹奏楽経験者の方だと、演奏したことがある方も多い曲ではないかと思います。定番曲だからこそ、23回学生ウインドらしい天国の島を演奏出来たら良いなと思います。
ちなみに、天売島はこんな島です。
北海道天売島official Site (https://www.teuri.jp/)より
バードウォッチングも楽しめるのだとか!いつか行ってみたいです。
次回の更新もお楽しみに!
♪本番まであと31日
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※第23回新潟県学生ウインドアンサンブル演奏会の公演は中止となりました。※